国家試験の合格を目指すルートが代表的な取得方法
第一級陸上特殊無線技士(一陸特)の取得ルートは全部で3種類ありますが、その中でも特に多くの人が選択しており、代表的な取得方法といえるのが国家試験ルートです。試験は2月・6月・10月の年3回実施されており、試験会場内で多岐選択式問題に解答し、採点を経て合格の通知を受けられれば無線従事者免許申請手続きを経て一陸特の資格保有者となることができます。受験資格が定められている国家資格の認定試験が多い中、一陸特の国家試験には受験資格がなく、年齢・性別・国籍などに関係なく誰でも受験可能で、これが国家試験ルートが選択されるケースが多い要因となっています。
認定団体による養成課程を修了することでも取得可能
高校で電気通信分野を学んで卒業した人や、その卒業者と同等の学力がある人は、総務省の総合通信局長から認定された団体が設けている一陸特の養成課程を修了することで、国家試験を受けなくても免許申請が可能になります。一陸特の養成課程は無線工学が48時間、法規が6時間の合計54時間から成り、全て学び終えた後の修了試験に合格すれば、免許申請手続きへとすすめます。養成講座を行う団体はたくさんあり、その中には授業をeラーニングで行っている所も少なくないので、自身の都合や希望する学習スタイルに合う講座を選んで申し込むと良いでしょう。
大学で指定科目の単位を取れば卒業後に免許申請が可能
一陸特の資格は、短期大学以外の大学で無線通信や電気通信に関する科目を履修し、単位を取得した上で卒業していれば、国家試験を受けたり、養成講座に参加しなくても免許を申請することができます。この方法で一陸特を取得する場合は、申請時に大学の卒業証明書のほか、単位を取得していることを証明できる書類が必要になるので、卒業した大学から取り寄せましょう。
一陸特は、「第一級陸上特殊無線技士」という無線設備を取り扱う資格の略称で、陸上無線資格の中でも最上位の資格です。